本当に正しい治療ってなんなの?現役ナースが解説するよ

どうも、ナースあさみ(@asami300765)です。

 

早速ですが以下のツイートを読んでいろいろ考えました。

 

 

最近、Twitterで医療に関するこういう投稿が多いので
少しだけ現役ナースである私の見解を書いてみます。

 

注意
一般の人でもわかりやすいように、かなりざっくり書いています。
意見や質問、クソリプは@asami300765までお気軽にどうぞ。

 

医学的根拠、科学的根拠のある治療は正しいのか?

まずはここから。

一般的に標準治療呼ばれる治療を言います。

実験や研究、臨床である程度効果があると立証されている治療で
特に重大な既往や障害がない限り、多くの患者さんに適応されるものです。

※免疫療法や自由診療については今回触れません。

 

ここで、注目して欲しいのが
実験や研究である程度効果がある、という部分

統計学や研究をしている方はおわかりだと思いますが
ある程度効果がある=100%効果があることではないんです。

統計の性質上、5%とか10%とか
どうしても効果がない人たちというのが必ず出てきます。

そのため
医学的根拠・科学的根拠のある治療が100%正しいのかどうかは
一概に言えないと私は思っています。

 

例えば、痛み止めで有名なロキソニン。

これも副作用である胃痛や胃潰瘍が顕著に出てしまう人や
ロキソニンアレルギーの人にはほぼ効果がない薬、となってしまいます。
痛みを取るメリットよりもその他のデメリットの方が強いからです。

こういうことが臨床の治療中に起こると

患者A

治療の効果がなかった、医療ミスだ!

患者B

間違った治療をされた、どうして・・・?

と、患者さん・ご家族から言われてしまうんです。

 

医療者側としては

効果がなかった5%側だったのね、残念です
という気持ちなんですが

治療がうまくいかなかった患者さんにとっては
起こってしまった現実が100%なんです。

ここで医療者側と患者側の捉え方の違いが生まれてしまいます。

 

最近の医療現場ではこざかしいと言うのか

  • 新薬を使う場合
  • 抗がん剤など副作用を伴う可能性の大きい薬を使う場合
  • 輸血をする場合
  • 身体にダメージを与える可能性のある治療を行う場合

必ず、承諾書を取っています。

仮に、副作用や合併症が起こり裁判沙汰になっても
病院側が負けないためです。

その用紙の下の方には必ず副作用や合併症
つまり、患者さんに起こりうる最悪のシナリオが書いてあります。

治療の内容や病気の程度にもよりますが
最悪の場合、死に至る危険性があると書いてあるものもあります。

患者さんたち、みんな助かりたいから
ちゃんと読んでいないのが現実ですし
これも問題ですよね、きっと。

医療者側も助かる確率のある治療を提案しているので
うまくいかなかったらその時考えればいい、と思い
副作用や合併症の説明を適当にする医者もいます。

 

医療において正しいかどうかの判断はナンセンス

いろんな医療者、倫理観をお持ちの方がいるので
なんとも言えませんが

私は医療において
正しいかどうかの判断はナンセンスだ
と思っています。

それよりも

その人が納得しているかどうか
その人にとって適切だったかどうか

こっちの方がはるかに大事だと思っています。

 

だから、なんだかよくわからない水を取り寄せて飲んでいようが
効果のあるらしい葉っぱを下着に挟んでいたとしても
いいと思っています。

ある種の宗教感覚、と言うんでしょうか。

その人にとって今信じているものがその人の世界なのだから
たとえ、こちらの解釈と違っていてもそれでいいと思うんです。

それを他者に強要するのはまた違う話ですが。

 

例えば、あなたががん患者だったとします。

手術はできないと言われ、抗がん剤をやっています。
しかし、副作用が辛いからもう治療を辞めたい。
これで寿命が縮んだとしても、それでいい。

こういう状況の場合

治療をやめてもいいと思うんです。
たとえそれが医療者側の見解と違っていたとしても。

残される家族があなたの治療を望んだとしても
今、副作用に苦しんでいるあなたの代わりになってくれるわけではありません。

 

 

全部、自分で決めていい。

 

ただ、こういうと

医療者はプロとしての仕事を放棄している!
と言われるかもしれないので補足しておくと

意思決定に関わる情報や解釈の仕方は患者さんに提案します。
わかりやすいように、伝わるように。

でも、決めるのは患者さんなんです。
医療者の都合のいいようにして
患者さんのこれからの人生を決めることは
あってはならないと思います。

 

人生に正解がないように治療にも正解はない

それぞれの人生に正解がないように
それぞれの治療・意思決定にも正解はないと思います。

その人が納得していたか
その人にとって適切だったか

つまり

その人らしかったかどうか
が大切です。

ヘビースモーカーの肺がん患者さんに禁煙を強いるのも
見方を変えれば、その人らしさを奪っていることになります。

 

ただ、残念ながらこの納得感や適切
そして、その人らしかったどうかは
数字にできません。証明できないんです。

その人の主観だから。

 

 

そのため、医療だけに限らず

自分で考えて行動し決断力を高めることが
自分らしい治療をしていく糧になるんだと思います。

 

ではまた。

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