なんとなく【低容量ピル】が不安な人へ。生理・避妊・お金・副作用…すべてを熱く語ってみた

どうも、ナースあさみ(@asami300765)です。

 

今回はちょっと専門性の高い
低用量ピル、生理や避妊についてお話します。

 

なんでナースあさみがピルを語るのか?

というのも、私自身が10年近く
ピルを服用し続けているから

ちなみに、私も
月経困難症と子宮筋腫の診断を受けています。
普通に患者です。

もともとの医療の知識にくわえて
かかりつけの医師との相性もよく
大きなマイナートラブルなく経過しています。

女友達には隠す内容でもないので
ピル飲んでるよ〜!と伝えると
めちゃくちゃ質問・相談されます。

それもそのはず。
日本での低容量ピルの普及率は数%
内服している人の方が圧倒的にマイノリティなんです。

みんな知りたい、飲んでみたいけど
身近に信頼できる情報ソースがない
といったところでしょうか。

 

そのため、今回は

看護師側の客観的な意見と
患者側の主観も交えながら

 

ピルを飲むのってなんとなく怖い。
ピルって避妊薬でしょ、飲んでるの知られたくない。
なんか高そうな気がする……

 

こんな悩みを持っている人たちに
届くことを願って。

 

 

記事の目次

まずは生理について知ろう、話はそれからだ

医学的には生理のことを月経と言いますが
(本来ならば、涙が出る・唾液が出るのも生理現象なので)

今回は、一般的に認知度の高い生理という言葉を使って
説明していきますね。

 

生理ってなに?

生理とは、赤ちゃんを育てるために重要な胎盤という部分が
脱落して体外に排泄される現象です。

この胎盤が血液でできているので
生理=子宮から出血する現象とされています。

もし、妊娠して着床(受精した卵が胎盤にくっつく状態)した場合
胎盤が流れたら大変なのでそのまま残存します。
そうすると、生理が止まります。

いわゆるドラマでよくある

あれ…生理きてない…
(妊娠したかも?)

ってセリフになる訳です。

 

生理ってどんな周期でやってくるの?

多くの人が28日(くらい)の周期で生理になります。

14日(くらい) → 排卵日 → 14日

これで1ヶ月のイメージです。

排卵してからの14日はだいたい個人差がありませんが
生理が終わってから排卵日までの間は個人差が大きく
この日数が生理周期の日数に大きく影響しています。

たまに、35日周期の人もいますが
これは生理が終わってから排卵までの間が
21日前後ってことになります。

 

たまに、生理がこない方が身体もラクだしそのままでいいや!っていう人もいますが、毎月来ない人は病気です。

生理は毎月くるのがデフォルトなんです。

 

ちなみに、私は就職時のストレスで
半年以上、生理が止まった経験があります。

もう、生理という存在を忘れていたんです、忙しすぎて。

久々に受診した婦人科でこってり怒られましたね……

 

妊娠を希望する場合、排卵日以外はダメなの?

妊娠したい場合は
排卵日前後にSEXせよ!ということになります。

たまに排卵日のあとでも
頑張っている人がいますが
勝率としては低いです。

 

なぜなら

排卵日を契機にからだは妊娠に備えて
おりもの(知らない人はググって!)の粘稠度(ネバネバ度)をあげます。

これはプロゲステロンというホルモンのはたらきによるもの。

これ以上、余計な精子が侵入してくることを防ぐ
そして、粘稠度をあげて感染を防止するためです。

女性の皆さんなら
おりものの性質の変化がわかると思うので
イメージつくかしら?

男性はネバネバの度合いが強くなったと思ってください。
そこを(精子が)泳ぐのって大変だよねって感じです。

 

卵子の寿命は24時間
精子の寿命は48〜72時間なので
その間に、うまく巡り合ってもらうしかない。

加えて、受精しても着床しないと育たないので
ほんと妊娠って奇跡の連続なんです…!

 

生理痛や生理前のイライラは病気なの?

あなたがつらいと感じたら
それは病気かもしれません。

症状が深刻になる前に婦人科を受診しましょう。

昔のように
生理に関する不快なことは我慢することが美徳!
なんて思わなくて大丈夫。

病院は、病気の人が受診するところでもありますが
健康な人が健康であることを確認する場でもあります。

なんでもなかったらそれでいいの。

現代を生きる女性たちは
たくさんの役割とタスクを抱えています。

自分にとってつらい症状やしんどい状況は
できるだけ回避・緩和していきましょうね。

 

ちなみに、生理前に出現する諸々の症状をPMS(月経前症候群)
生理中に出現する症状を月経困難症と言います。

PMS(月経前症候群)とは
月経前3日〜10日の間に続く精神的あるいは身体的症状で、月経発来とともに減退ないし消失するものをいう(病気が見える 婦人科 より引用)

具体的な症状は

  • イライラ、怒りっぽい、抑うつ状態
  • 頭痛やむくみ、胸の張り
  • 腹部膨満感(お腹がなんか張った感じになる)

女性のみなさんなら
いずれかを感じたことがあるんじゃないかしら。

つづいて

月経困難症とは
月経に随伴して起こる病的症状で、日常生活に支障をきたし治療の対象となる場合を言う。月経直前あるいはあ開始とともに症状が出現し、月経終了前あるいは終了とともに消失する(病気が見える 婦人科 より引用)

具体的な症状は

  • 下腹部痛
  • 腰痛
  • 腹部膨満感(お腹がなんか張った感じになる)
  • 悪心(なんか気持ち悪い)
  • 頭痛

私は、月経困難症と子宮筋腫があるので
その症状緩和のために低容量ピルという薬を飲んでいます。

ピルを飲んでるというと
いまだに

失礼な知人

え、避妊のために?
あさみちゃん
そんなに複数の男性と…

と聞いてくる人が本当に多いので
治療目的、避妊目的の違いも含めて
説明していきますね。

 

そもそも低容量ピルとは?を説明します

低用量ピルってなんなの?

低容量ピルは、エストロゲンプロゲステロンという
女性ホルモンが入った薬です。

妊娠したと身体に勘違いさせるはたらきがあります。

なので、避妊に効果があるのはもちろん
生理視点でみると生理を引き起こしている場合じゃない!
ってモードになります。

妊娠しているのに生理のような現象がおきると
それは流産です。

 

繰り返しになりますが
低用量ピルの中には
エストロゲンプロゲステロンという
女性ホルモンが入っています。

上記はルナベル内服開始時に渡されたパンフレットの一部

この2つは拮抗作用があります。
片方が上がると片方が下がる。

女性を構成する上で
非常に重要なホルモンなので
ふんわり知っておくといいかもです。

エストロゲンの作用
・子宮内膜(生理の時に排出されるもの)の増殖・肥厚
・頸管粘液の分泌↑粘稠度↑牽糸性(伸びやすさ)↑=精子ウェルカムモード
・膣粘膜の角化・肥厚

 

プロゲステロンの作用
・子宮内膜の分泌期様変化(妊娠に備えて物質がでる)
・頸管粘液の分泌↓粘稠度↓牽糸性↓=精子ノーサンキューモード
・基礎体温の上昇

 

どうやって飲めばいいの?

毎日同じ時間に1錠飲むが鉄則です。


上記はルナベル服用時にもらった資料

詳細は下記のリンクからどうぞ。

参考 ルナベル服用にあたって富士製薬工業

 

おまけコラム:低容量ピルがあるってことは、高容量ピルもあるの?

昔はありました。

ピルが出回った当初は
高容量のものが多かったんです。

当然、現在出回っているものに比べて
マイナートラブルや副作用が強く、親世代に

ピル=飲むと気持ち悪くなる

という思い込みが多いのはこのせい。

加えて、血栓症や乳がん、子宮頸がんなど
深刻な副作用、リスクが高いものでした。

 

こういうことが起きたのには
ちゃんと理由があります。

実は、低用量ピルは1980年代に開発され
欧米ではすでに販売されていました。

しかし、日本では厚生省がなかなか認可せず
やっと認可が降りたのは2000年近く。

その間、コンドームよりも確実な避妊を求める女性たちは
治療薬としてすでに認可されていた
高容量ピルを服用せざるを得なかった
という経緯があります。

副作用に苦しみながらも
避妊のために内服し続けなければならなかった歴史が
ピル=副作用があるもの
に拍車をかけているのかもしれませんね…

ちなみに、日本でのピルの服用率は3%
欧米での服用率(経口、皮下埋め込み型も含む)は70%

いろいろ思うところがありますよね〜

 

低用量ピルを飲むと、身体はどうなるの?

避妊に効果があるのはもちろん
PMSや月経困難症の症状が軽減される=生理が軽くなる

と言われています。

具体的に説明していきますね。

排卵(卵子の製造)がとまる

低容量ピルを飲むと
身体が妊娠モードだと勘違いして
これ以上の妊娠を防ごうと
卵胞の発育と排卵を抑制します。

この排卵をとめるというのがミソ。
仮にSEXで精子がやってきても
受精する相手が不在なので
避妊効果が高い(99%以上)というわけ。

 

子宮内膜(生理の時に排出されるもの)が増えるのを防ぐ

さきほど、ピルの中には
エストロゲンとプロゲステロンという
女性ホルモンが入っていること。
そして、この2つは拮抗作用があることもお伝えしました。

ピルを飲むと、2つのホルモン
お互いがお互いを潰し合うので
いろんな作用が抑えられる
んです。

子宮内膜、わかりやすくいうと生理の時に排出される
血液やゼリー状の物体ですね。

あれが出来にくくなります。
本来、あれを作るエストロゲンが
プロゲステロンによって邪魔されるので。

子宮内膜が出来にくくなると
着床しにくい状態になるのに加えて
生理の際の出血量(経血)が減ります。

月経困難症や子宮筋腫にある私にとって
この理由が、内服している上での
一番のメリットになります。

 

頸管粘液の粘稠度(ネバネバ度)が上がる

身体はすでに勘違い妊娠モード。
これ以上の精子の侵入(乱入?)は防ぎたい。

プロゲステロンの作用によって
頸管粘液の粘稠度をあげて
精子が通過しにくい状況を作ってくれます。

いや〜人体ってすごい!!

 

低用量ピルって避妊薬でしょ。種類なんてあるの?

低容量ピルは市販の薬局では販売されておらず
医師の処方箋が必要なものです。

低用量ピルといっても
目的かの違いによって

・LEP(エストロゲン・プロゲスチン)
・OC

この2つがあります。

治療目的のLEP(エストロゲン・プロゲスチン)

私が飲んでいるルナベルLD
LEP(エストロゲン・プロゲスチン)と呼ばれるもので
PMSや月経困難症の治療目的の薬剤です。


これはルナベルLD

もちろん避妊の効果もありますが
本来の目的は月経困難症の治療薬です。

詳細は下記のリンクからどうぞ。

参考 ルナベルの特徴富士製薬工業

ルナベルの他には
ヤーズ、ヤーズフレックス配合錠という薬剤もあります。

以前は私もヤーズを内服していましたが
副作用である血栓症を引き起こし
患者さんが死亡した事例が報告されています
今はあまり処方されていない印象です、あくまで印象ね!
私もその時を契機に医師から別の薬剤に変更するよう勧められ
今のルナベルLDに落ち着いています。

 

避妊目的のOC(Oral Contraceptives)

もう1つ。
避妊目的の薬剤として経口避妊薬(OC)があります。


これはラベルフィーユ28


開けるとこんな感じ

他にもマーベロンファボワールトリキュラーなどがあります。

後述しますが、こちらは
保険適応になる時と保険適応外になる時があります。

 

 

低用量ピルと緊急避妊薬(モーニングアフターピル)はどう違うの?

低用量ピルが計画的に避妊をコントロールするものだとしたら

緊急避妊薬は応急処置的なニュアンス

があります。

  • 避妊に失敗した
  • コンドームに欠陥があった
  • レイプや性暴力などの被害に遭った

こういう場合にノルレボというお薬を内服すると
妊娠を防げるというものです。

ただ、こちらは妊娠を100%防ぐ薬ではありませんし
保険適応外となるので15000円近くかかります。

日本だと学生さんには結構厳しい金額ですよね…

仮にノルレボを内服したとしても
その後、妊娠が発覚する場合もあります。

そういう時は
明確に中絶する意思が必要だったりします。
これもかなりメンタルやられます…

自分の身体と心を消耗しないためにも
緊急避妊薬を何度も使用することは
控えた方がいいかな、と思います。

 

低用量ピルの副作用について教えて!

はい、一番聞かれる質問ですね。

なんで日本人は薬の効果よりも
副作用の方が気になるのかしら…

私にはそっちの方が不思議です。

なんか悔しいので(!)
低容量ピルの利点から挙げていきます。

低用量ピルの避妊以外の利点
・卵巣癌の発生率の低下
・子宮体がんの発生の低下
・子宮内膜症の症状緩和
・月経困難症、PMSの改善
・良性乳房疾患の発生率の低下

 

つづいて副作用について

低容量ピルの副作用やリスク
・静脈血栓塞栓症
・子宮頸がん(5年以上の服用で)
・消化器症状(吐き気や悪心)の出現
・喫煙者の虚血性心疾患のリスク上昇
・虚血性脳卒中のリスク上昇

 

おまけに、低用量ピルを飲んじゃいけない人も載せておきます。

低用量ピルの内服が禁忌となる人
・6時間以上の手術の前後および長期安静臥床を要する人
・35歳以上で1日15本以上の喫煙者
・高血圧、血栓症、糖尿病のある人
・産後4週間以内の人
・授乳中の人

 

喫煙者は禁煙を!

多くの薬剤に記載がありますが
喫煙者は禁煙して欲しいですね。

タバコを吸うと血管がキュって縮みます。
後述しますが、低用量ピルを内服すると
血栓症のリスクがあがる中で血管が縮まると
血管が詰まってしまい、天国へのカウントダウンが始まってしまう人もいます…

なので、禁煙してください。

 

こわいのは静脈血栓塞栓症

これは下肢(太もも〜ふくらはぎの間)に血栓=血の塊ができる病気です。

これを回避するために
血液のかたまりやすさをチェックしたいから
こまめな採血が必須となります。

私が飲んでるルナベルにも
こんな但し書きが載っています。

 

万が一、上記のような血栓症の予兆を感じたら
速やかに医療機関を受診してください。

ほんとうにすぐ!
会社にいても、子どもが泣いてても
救急車を呼んでいいレベルです。

もし、血栓症になっていたら
血液をサラサラになる薬を投与したり
四肢血管エコーで詰まっている血管を特定したり
場合によっては、カテーテル処置で
血栓を溶かしたり除去したりすることもあります。

 

脅しみたいになってしまいますが
血栓症の一番怖いところは
血栓ができることじゃありません。

出来た血栓が血液にのって

心臓に飛ぶと心筋梗塞に
肺に飛ぶと肺塞栓症に
脳に飛ぶと脳梗塞に

と、重大な病気を引き起こし
場合によっては死に至ることがあるからなんです。

 

こういう最悪の事態が起きないように
こまめな診察や採血、乳腺エコー、経膣超音波など
必要時、検査や処置をしてモニタリングしていきます。

次は、こういう検査とお金についてお話していきます。

低用量ピルって保険適応?自費診療?いくらかかるのか心配…

テキストで説明しても
ちんぷんかんぷんだと思うので
クリニックでもらった料金表と
実際に私のレセプト(医療報酬の明細書)を使って
説明していきましょう。

おおよその料金はこんな感じ

うーん…高いか安いかは人それぞれかしら。

ただ、健診ものは市町村からくる案内に沿ってやるとお得に受けられるので、毎月かかる額は2000〜3000円前後という感じでしょうか。採血や乳腺エコーなど、検査のある日は10000円をお財布にいれておくと安心。

 

実際のレセプト(医療報酬の明細書)はこんな感じ

レセプトなんて多くの人がそのままゴミ箱へポイしてると思うんですが
よくみるとこんな感じで
お金についての情報がすべてのっています。

そして、レセプトでは1点=10円の計算。
多くの人が医療費3割負担のはずなので
例えば1200点なら4000円前後の請求になるというわけです。

上の段にある初・再診料や医学管理等の項目すべて
保険適応内の項目となっています。
つまり、ここはすべて3割負担。

 

自費診療の場合はきちんと自費診療の計算で
算出してくれています。

下記は、自分の勤めている病院で
健診項目の採血をおこなった時のものです。
これも病気ではないので自費診療。

 

もともと身体障害者手帳を持っていたり
いろいろな事情があって健康保険が2割負担、1割負担の方は
それ相応の請求になっているはずです。

 

保険適応 or 自費診療かは診断(目的)による

上記のレセプトは検査が多かった日のもの。

下の写真の診療明細書も点数が高いですよね。

私の場合、月経困難症と子宮筋腫という診断があるので
採血や内診、経膣エコーなどすべて
治療に必要な処置・検査=保険適応の診察という判断になります。

 

反対に、滅多にいないと思いますが
子宮筋腫や卵巣嚢腫の診断がなく
PMSも月経困難症も病的といえるほどではなく

医師からみても診断名をつけるまでには至らないと判断された場合
低容量ピルが欲しい場合は自費診療、という結論になります。

病気じゃないんだから
自分ですべて払ってねというスタンス。
ビタミン点滴と同じですね。

 

金銭的に不安のある方へ

採血や乳腺エコー、内診も含めて
自費診療の処置、検査が入る場合
必ず医師か看護師が事前に説明してくれます。

場合によっては、良きに計らってくれるところもあるので
早めに相談してみてください。

 

お金がないから検査をしない、拒否することも可能ですが
そういう方は副作用の項目をもう一度読み直してください。

医師も必要のない検査を勧めたりしません。
医療の算定報酬は国で決められており、どこでどんな処置をやっても病院に入るお金は一緒です。

何かあった時にいのちや生活を脅かされるくらいなら、コンスタントな検査でそのリスクを小さくしようよって気持ちです。

 

ちょっと厳しく聞こえるかもしれませんが、月2000円は高くないと思います。

生理痛がつらくて毎月バファリンを買うよりも毎日ピルを飲んだ方がいい。

だって、体力やメンタルなどの総合的なコストを考えると、かなりお得なんじゃないかと思います。
投資感覚ですね。

 

 

ちなみに、妊娠したどうかを検査する時は
すべて自費診療になります。

仮に、妊娠していた場合
初回は3万円くらいかかるので
多めの現金かカードを準備しておきましょう

 

病院に通うのめんどくさい!一度に多くもらう方法は?

ちょっと裏話。

基本的にお薬って
一度に大量服薬されても
死なない程度にしか処方できない決まりがあります。

緩下剤(便秘薬)なんかは多くもらえると思いますが
睡眠薬や抗精神薬なんかは2週間〜1ヶ月が限界。

たまに、3ヶ月分の処方を出してくれるところもあると聞きますが
ルール的には結構グレーですし
多くの患者さんが施設入所者で
内服管理が医療者に委ねられている場合が多いと思います。

 

 

低用量ピルの場合
一度に大量服薬する人なんていないと思いますが

上記の副作用とそのモニタリングの関係から
半年も受診されないのはちょっとな〜……というのが
正直なところです。

なので、解決策はこう。

 

自費診療だと最大半年分の処方OK!

LEP(治療目的)のものからOC(避妊目的)の処方に切り替えてもらうと
最大6シート(半年分)貰えます。

海外出張が多い方や、起業家に多いかな。
私の知人もこっちで処方をもらっている人がいます。

すべて自費診療になりますが
こういう手法もあることを知ってもらえると!

 

 

妊娠したくなったらどうすればいいの?

内服をやめればOKです。
ただ、やめる際は医師へ必ず相談してください。

また、低用量ピルの内服を止めたからといって
すぐに妊娠するかどうかはわかりません。

今はいろんな方法があるので
ご自身でも情報を集めてみてくださいね。

 

低用量ピルってホルモン剤でしょ?肌荒れとか美容への影響が心配…

ニキビや吹き出物は?

ホルモンがある程度一定になるので
生理前のニキビや吹き出物は落ち着くと言われています。

 

太るって聞いたけど…

それから、体重が増えるという心配もありますが
生理前はだいたい浮腫むので体重増えますよね。
それと同じくらいなのでそんなに心配する必要もないと思います。

せいぜい増えても1〜2キロなので
糖質を抑えたり、筋トレしたり、ストレッチして
元に戻せばいいかと。

 

肝斑とピルの関係は?

あと、よく言われるのが肝斑ですね。

肝斑の原因はプロゲステロンという意見が多いですが、ピルの中にはその拮抗作用があるエストロゲンも入ってるので、あくまで要因の1つという認識で良いと思っています。

私は約8年近くピルを飲み続けていますが
肝斑は(まだ)ありません。

肝斑をうすめる治療に使われるトラネキサム酸も、美容のために内服している人が多いそうですが、私の中でトラネキサム酸は止血薬なのでふむふむって感じでした。

他には、プラスミン(線溶酵素)の機能を抑えるはたらきがあるので抗炎症作用がありますが、それがそのまま肝斑をうすめることに繋がるかといえば、うーむって感じです。

 

 

それから、美容のためにピルを欲しがる方がいますが
ちょっと本末転倒かな〜と思います。

薬でホルモンを外注するくらいなら
自分のホルモンが整うように
生活バランスや人間関係、仕事を見直した方が
よっぽど建設的だと思いますよ、私は。

 

おわりに

ピルが避妊薬なのは間違いありません。

でも、低容量ピルはやってしまった時に慌てて内服するものではなくて
女性が自身の女性性をケアするためのものなんです。

ピルを飲んでる女性に対して
コンドームなしでもヤレる女なんて
決して思わないでほしいです。

(過去にそういう男性に出会ったことがあります滅びてほしい!!!!)

こういう考えじゃなくて
女性の妊娠に備えるための身体や心の変化に
配慮してくれるような環境やパートナーがいたら
理想的ですよね。

 

 

それから、ネットや書籍をみると
いろんな体験談や情報が載っています。

でも、その多くは
私はこうだった!という一事例にすぎません。

あの人はああだったけど
私は違うかもしれない。

生理や妊娠に関して思うところがあったら
ぜひ、専門家の意見を聞いてみてください。

専門家は、その専門性が武器なのではなく
これまでのデータ量が武器です。

同じ病気に同じ薬を投与しても
その経過は人によってさまざま。

その経過に関して客観的なデータを膨大に持っていること
そして、あなたのためを思って
ベターな選択肢を提示してくれることに価値があります。

もちろん、選ぶかどうかはあなた次第ですが
リスクを考えたらキリがありません。

自分に起こることは100か0のどちらかです。

でも、低用量ピルの場合は
こまめに通院してモニタリングすることで
最悪の事態を防ぐことが可能です。

PMSや生理に苦しんでいる人がいたら
低用量ピルという手段があることも思い出して欲しいです。

悩んでいる時間や
不安な気持ちを打破したいなら
まずは婦人科を受診してみてくださいね。

 

悩むのは、それから。

参考文献や資料、サイトなど

参考文献

 

参考資料・サイト

平成28年(2016)人口動態統計(確定数)の概況

希咲クリニック

ではまた。

1 Comment

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です